2014年度の環境改善活動をご報告いたします。
弊社は2006年にISO14001の認証を取得し、環境マネジメントシステム(EMS)を導入して継続的に環境改善活動を実施してきております。
同システムに基づいて弊社の著しい環境側面を洗い出し、その改善に向けて年度の目標を定めて取組んできておりますが、当年度の活動と成果についての概略をご報告させていただきます。
1.当年度(2014年)の目標と実績
目標 結果
(1) 電力使用量の削減(2012年度比) 3%削減 → 1.3%増加
(2) 環境配慮型新商品の開発 5件 → 5件
(3) 環境負荷の少ない薬品への変更 2件 → 2件
(4) 主要7品目の製造不良率の低減 品目ごとに設定 → 5品目達成
達成できた品目・・・・・・コルク栓、木笠加工、ガスメーターパッキン、シリコーンゴム製品、ノブ製品
達成できなかった品目・・・ハイカー原版シート、木軸製品
2.活動の概況
(1)電力使用量の削減
当初より継続的な課題として電力使用の効率化を図ることによる使用量の削減に取り組んできておりますが、当年度は目標を4.4%オーバーする結果となりました。これは、新規に導入した大型プレス(250t真空プレス×5台)と既存大型プレス(1000t真空プレス)の稼働率アップが原因でした。オーバーした電力量は、ほぼ新規導入プレスの電力量であったことから、既存大型プレスの稼働率アップ分は節電効果があったと考えられます。
今後も全社で節電意識が希薄化しないように節電の呼びかけは継続していきます。
また、新規設備の導入の際には、省電力型を検討することとします。
(2)環境配慮型新商品の開発
環境に優しい環境低負荷商品として次の5件の実績があり目標を達成しています。
・スポンジ無オールコルクマットの開発と販売開始
・スポンジ付オールコルクマットの開発と販売開始
・楕円コルクマットの開発と販売開始
・健康器具用シリコーン丸紐の新規受注
・使用済みワイン栓入コルクシートの新規受注
(3)環境負荷の少ない薬品への変更
使用薬品をより環境負荷の少ないものへ変更するもので2件と目標を達成しています。
・A-201(脱フタル酸配合)の量産開始
・コルクシートに使用していた特定化学物質(TDI)の変更
(4)主要7品目の製造不良率の低減
当社の扱う主要7品目の不良率を低減させることにより、材料使用量やエネルギー使用量及び産業廃棄物の発生を抑え、環境改善に寄与することを目的としています。このために主要な7品目について、それぞれの不良率(工程で発生する全ての不良を対象)の改善に取り組んでおります。
今年度の結果は、それぞれの職場で各種対策に取り組んだことにより、厳しい目標を設定したにも関わらず、5品目で目標を達成することが出来ました。
2品目で目標は未達成でしたが、毎月の不良低減打合せを実施したことにより、今後の対応策の検討が進んでいます。
今後も、きめ細かい不良低減策を実施し、不良率削減を目指します。
以上