シリコンチューブ・シリコンゴム押出製品
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シリコンゴムとは
シリコンゴムはケイ素から作られているゴム状の化合物です。
耐熱性や絶縁性など優れた特徴を持つゴム素材として一般的な工業分野で採用されています。
その他にも安全なゴム素材として化学・食品・医療分野など幅広く活躍しています。
永柳工業シリコン押出品の特徴
永柳工業はシリコンゴム押出品の総合加工メーカーです。
お客様からご相談いただいた押出成形品の受注生産を行っております。
幅広い寸法対応
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永柳工業のシリコンチューブは、内径、外径をご希望のサイズで対応可能です。
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極細径(内径φ0.1 ×外径φ0.2)のマイクロサイズのシリコンチューブから極太径(内径φ85×外径φ95)の大口径シリコンチューブまで製造実績がございます。
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当社のシリコンチューブでは精度が求められるような細かい寸法や、肉厚が薄い製品も製造可能です。
【製作仕様例】
・カメラフラッシュユニット防水用極細保護材
・バルーン用の薄肉シリコンチューブ
・送電線保護用大口径カバー
φ0.1×φ0.2 | φ2.5×φ4.5 | φ12×φ14 | φ35×φ45 |
φ0.2×φ0.3 | φ3×φ4.5 | φ12×φ16 | φ36×φ41 |
φ0.3×φ0.4 | φ3.5×φ5 | φ13×φ15 | φ37×φ45 |
φ0.4×φ0.7 | φ4×φ6 | φ13×φ17 | φ38×φ42 |
φ0.5×φ1 | φ4.6×φ5.1 | φ18×φ21 | φ40×φ50 |
φ0.7×φ2 | φ5.3×φ9.1 | φ20×φ28 | φ42×φ50 |
φ0.8×φ1.6 | φ6×φ10 | φ21×φ30 | φ45×φ50 |
φ1×φ1.5 | φ7×φ11 | φ24×φ32 | φ48×φ58 |
φ1.5×φ2.5 | φ8×φ10 | φ25×φ33 | φ49×φ62 |
φ2×φ3.5 | φ9×φ12 | φ28×φ38 | φ50×φ60 |
φ2×φ4 | φ10×φ13 | φ30×φ40 | φ60×φ70 |
φ2.3×φ2.9 | φ11×φ13 | φ32×φ38 | φ80×φ90 |
※記載が無い寸法も対応可能です。
特殊な断面の再現
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半世紀に及ぶ経験に培われた口金技術と製造ノウハウにより、様々な特殊断面に対応いたします。
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ルーメンチューブや角チューブ、コの字・P字・U字などの断面、その他特殊断面等の実績がございます。
ご希望される断面形状の再現はもちろんのこと、当社から提案することでお客様の設計をお手伝いいたします。 -
量産製品だけでなく、形状確認など小ロットの試作にも対応いたします。
試作段階から量産に至るまで、トータルサポートで対応いたします。
試作品で製造した口金を量産時に転用できますので、追加のコストを抑えることが出来ます。
※試作にて良好な評価を得た場合のみ、口型を転用させて頂きます。
製作仕様例
・筆記具グリップ
・航空機内装材
自由な着色による豊富なカラーバリエーション
- 優れた特性を持ちながら自由な着色を出来ることがシリコンゴムの特徴の1つです。
- 一般的にシリコンゴムの基本色は乳白半透明色のため、顔料を混ぜ合わせる事でご希望に沿った着色が可能です。
- 当社では約50種類以上の色の再現実績がございます。
【製作仕様例】
・劇場用舞台装飾品
・介護施設階段手すり用カバー
材質の選定
- 当社では汎用グレードの他にも耐熱性、難燃性、高強度特殊グレードもラインナップしております。
- 原材料メーカーとも強い繋がりがあるため、ご希望の用途に沿った材料の選定を致します。
特殊な形状
- U字やL字など様々な形状の曲管に対応しています。
- シリコンチューブを特殊な製法で曲げています。
- 金型の合わせ目が無くバリを作らないため、外観も綺麗に仕上げることが可能です。
また、この製法ではコンプレッション成形のように複雑な金型を必要としないので、イニシャルコストを抑えることが出来ます。
※製作には、専用の冶具が必要となります。
【製作仕様例】
・ウォシュレット配管
・介護ベット用手すりカバー
シリコンゴムのQ&A
・他の物質と化学反応を起こしにくく無味無臭で毒性も無い為、電子/電気製品や日用品など様々な用途に採用されています。
・耐熱性・耐寒性に特に優れ、-50度~+150度以上までと幅広い環境下でも安定して使用することが可能です。
・コロナ放電により発生するオゾンに耐性があり、気候の変化にも強い為継続した屋外での使用も可能です。
・電気絶縁性に優れ、絶縁用途にも使用できます。
・ガス透過性がよく、また選択して透過させる性質があるので化学分野でも採用されています。
・撥水性、離型性があり多くの産業で離型剤として活躍しています。
・耐老化性があり、長く使用できるため経済的です。
シリコンは元素名でケイ素の英語名(Slicon)に由来しており、酸素等と同じく、物質を構成する元素の1つです。
又、シリコーンはケイ素を構成元素の1つとして含有する有機化合物です。
名前の由来はその昔、ジメチルシリコーンオイルを元素分析したところ、
元素の構成比がケトンという有機化合物群の中にあるアセトンと似ていたことから、
「Silicon」と「ketone」を関連付けて「Silicone(シリコーン)」と名付けられました。
最新の分析ではシリコーンは独自の構造となっている事が判明しました。
一般的にシリコンゴムと呼ばれておりますが、正式にはシリコーンゴムが正しい名称となります。
当社ではシリコンゴムを使用したチューブ等の押出品や成形品の製造を得意としております。
※当社ホームページでは一般的な認知度であるシリコンゴムと表記をさせていただいております。
-50℃~+150℃前後で使用される事が一般的です。
耐熱温度につきましては、一般工業用グレードのシリコンゴムですと
150℃で約15,000時間の連続使用が可能となっており、200℃でも7,500時間の連続使用が可能となっております。
一般的な樹脂素材と比べて、熱に強いことがシリコンゴムの特長の1つです。
※上記温度及び時間は目安となります。
寸法や形状、材料スペックによって上記目安値が異なる場合があります。
一般工業用グレードのシリコンゴムは絶縁性質となりますが、配合によって導電性能を持たせる事ができます。
一般的な樹脂と比較しても、高い絶縁性能が有しております。
一方で、絶縁性の高いシリコンゴムに導電性の成分(カーボンや銀の粉末等)を混ぜ合わせる事で、
導電性のシリコンゴムを作ることができます。
そのため、絶縁性能を活用した電線の絶縁資材からスイッチの接触部分(導電性能)等、
幅広い分野で活躍ができるゴム素材となっております。
シリコンゴムは固まり状のタイプ(ミラブル型シリコンゴム)と粘度の高い液体状タイプ(液状シリコンゴム)の2種に分けられます。
調理器具等のシリコン製品はミラブル型シリコンゴムを金型と呼ばれる金属製の型の中にシリコンゴムを流し込み、
熱と圧力によって硬化させ、成形します。
又、シリコンチューブや押出品と呼ばれる製品は金属製の口金から高温炉を通して、硬化させる成形方法になります。
液状シリコンゴムは液状シリコンゴム成形専用設備を使用し、熱硬化させることで成形させます。
材料の流れ込みが良く、一度に大量の材料仕込みが可能なため、精密形状や大量生産に適した材料です。
シリコンゴムは合成ゴムの分類に含まれます。
ニトリルゴムやクロロプレンゴム等、他の代表的な合成ゴムと比べ、より高い耐熱・耐寒性や難燃性、電気絶縁性、耐候性等を備えています。
また、代表的な合成ゴムの多くが黒色である事に対し、自由に着色できるメリットを持っています。
当社では既存配合に加え金属粉の添加物を混ぜ合わせる事も可能ですので、新しい素材の開発にも協力致します。
※混合物によって、対応不可の場合もございます。
シリコン系接着剤(RTV)やシリコン素材をベースとして両面テープを使用することが推奨されています。
用語集
ケイ素(Si)は、地球の主要な構成元素の一つです。地球上に存在する元素のうち、酸素に次いで多く存在しています。
押出成形とは原料を口金(ダイス)という型で絞り、熱を加えながら後部より圧をかけ押し出し製造する方法です。安定的かつ連続して成形できるので、チューブのような同一断面を持つ製品をご希望の長さで製造できます。
天然ゴムに対して、人口的に合成されたゴム状物質のことを合成ゴムと呼びます。その多くは石油から作られている化学工業品です。
押出形状の断面を成形する為の金型です。
コンプレッション成形とは、計量した原料を熱した金型に入れ圧力をかけて成形する方法で、ゴムの代表的な成形方法の一つです。
分子を強く結合させる反応の事を架橋と呼びます。その中で硫黄を用いるケースを加硫と言いますが、工業分野では一般的に生ゴムに弾性や強度などの改善を促すために行う操作のことを指します。
室温で硬化する液状シリコンゴムの事です。一般工業用の接着剤などに用いられます。
断面に通穴が開いているシリコンチューブの事を指します。その中でも穴が多く開いている物をマルチルーメンシリコンチューブと呼びます。