
はじめに
こんにちは、コルク店長です。
長い夏を越えて、だんだんと涼しい日が増えてきましたね。
今年の冬は例年以上に冷え込む予想となっておりますので、過ごしやすい気候である今のうちに少し早めの冬支度に取り掛かるのも良いかもしれません。
さて、涼しい季節が近づくとお客様からコルクマットの断熱性についてのご質問が増える傾向にござますが、中でも「コルクの厚みによって断熱性は変わりますか?」という質問は非常に多く耳にします。
たしかに、コルクマットは断熱性に富んでいるといわれていますが、「そんなに薄くて本当に床の冷たさを緩和できるの?」と不安になりますよね。
今日はそんな疑問を解消すべく、コルクマットの厚みと断熱性の関係性や厚みが薄いメリットとデメリットについて詳しくご紹介していきたいと思います。
=コルクマットと厚みについて=
1. 厚みによって断熱性は変わる?
2. コルクマット断熱性のしくみ
3. 厚みが薄いメリットとデメリット
4. まとめ
厚みによって断熱性は変わる?

結論から申し上げますと、コルクの厚みによって断熱性が大きく変わってしまうことはありません。
もちろん厚みに何十センチもの違いがある場合は別ですが、
コルクの厚み数ミリの違いにより床の冷たさに差を感じてしまうことは殆どありません。
当社で扱っているコルクマットは厚さ4㎜と一般的なコルクマットと比較し薄いのが特徴ですが、
冬場冷たい床の上に置くと裸足でも快適に過ごせてしまうほど断熱性に富んでいます。
コルクマット断熱性のしくみ

そもそもなぜコルク薄くても十分断熱効果を実感できるのか、 断熱性を生み出すその秘密はコルクならではの仕組みに隠されてします。
コルクは樫木の樹皮を剥いで細かく裁断し巨大な四角いブロックを生成した後、ハムのようにスライスして作られていますが、ブロックとして固める際にコルクの細かい粒と粒との間に無数の小さな気泡が生まれます。
冷たい床の上にコルクマットを敷きますとこの無数の空気の中を冷気が通ることで温度が下がり、心地よい温度となって足元に伝わるようになるのです。
コルクの厚みが薄くても粒と粒の間には気泡が必ずありますので、上に敷き詰めるだけで冷気を軽減することができます。
(コルクの製作工程についてもっと詳しく知りたい方は過去の記事「自然にやさしいコルクができるまで」をご覧ください)
厚みが薄いメリットとデメリット

コルクの断熱性に厚みはそこまで影響しないことがわかったところで、
コルクマットの厚みが薄いことでの良い点、悪い点についてもご紹介していきたいと思います。
メリット:ドアの開閉に引っかからない!

廊下からリビングまで一続きに敷き詰めたいけどドア下の隙間が狭くて開閉時に引っかかってしまうなんてことありますよね。
ドア下の隙間は5㎜~11㎜程度が一般的ですが、当社のオールコルクマットは4㎜と薄いためドアの開閉で引っかからず敷き詰めることが可能です。
デメリット :クッション性がない

厚みが薄いと当然のことながらクッション性は低くなります。
当社にコルクマットはスポンジ不使用・全てコルクで出来ているということもあり、感触は畳より少し硬い程度、しっかりとした踏み心地が特徴となっています。
小さなお子さんの転倒した際のクッション材としてふかふかとした感触をお求めの場合は当社コルクマットのように薄いコルクマットでは物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ただ、クッション性が無い分変にふかふかしてしまうことが無いため、つかまり立ちなど今後の成長を見据えた方にはお勧めです。
まとめ
いかがでしたか。
コルク自体の気泡を含む特性により厚みによって断熱性に大きな違いが生まれないのは驚きですね。
また廊下からリビングまでドアを跨いで一続きで敷き詰められるのも薄いコルクマットならではの特徴です。
これからの冷たい冬に備えて一足早い冬支度にコルクマットを検討してみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこのへんで。 また次回更新で会いましょう!