
はじめに
こんにちは、コルク店長です。
今年も梅雨入りが発表されましたね。梅雨になると雨の日が続き、空気もじめじめとしています。
このじめじめの正体は言わずもがな「湿気」。髪型がうまく決まらなかったり、洗濯物が乾きにくかったり…湿気が多いと何かと不便なこともありますよね。
そんな湿気ですが実はコルクマットにも関係があるってご存知でしょうか?
コルクマットは通年使える万能マットと言われていますが、湿気の多い環境でご使用いただく場合は少し注意が必要なんです。
今日はコルクマットと湿気の関係性と、気をつけるべき点について皆さんにお話ししていきたいと思います。
= 目次 =
1. 湿気とコルクマットの関係性
2. 湿気が多い時期に気をつけること
3. まとめ
湿気とコルクマットの関係性
コルクマットを使用するにあたって湿気を考慮していただきたい理由として コルクのある性質が大きく関係しています。コルクの性質について詳しく解説していきます。
コルクマットには「伸縮」がある?

コルクは樫の木の樹皮から作られています。木が伸び縮みする性質を持っていることは知っている方も多いと思いますが、原材料に樹皮を使用しているコルクも木と同様に伸縮する性質をもっています。
(コルクができるまでの詳しい過程について詳しく知りたい方は前回記事「自然にやさしいコルクができるまで 」をご覧ください。)
伸縮は通常の環境の下であっても約1%程度発生すると言われています。
伸縮によって起きうること

木は水分を多く含むと伸びが発生しますが、コルクマットも梅雨等湿気の多い環境で使用しますと空気中の水分をコルクが吸収し全体的に伸びてしまうことがあります。
「少し伸びてしまうくらい別に気にならないよ」という方もいらっしゃるかと思いますが、ここで注意していただきたい点は伸びた際の壁との接触です。
壁ぴったりまでコルクマットを敷き詰めますと、湿気等によって伸びが発生した際、力の逃げ道がないことにより一部がカプカプと浮いてきてしまったり、全体的に波打ってしまったりすることがあるんです。
湿気が多い時期に気をつけること

では梅雨等湿気の多い時期、具体的にどんなことに気を付ければいいのか?
湿気の対策方法についてご紹介していきます。
壁と距離をとる

先ほど壁いっぱいまでコルクマットを敷詰めていると、湿気で伸びが発生した際、力の逃げ道を塞いでしまい、反りや歪みの原因になりうることをご説明しました。
こういった事態を防ぐため、コルクマットは全辺壁から伸縮分の余裕をもって敷き詰めることがお勧めです。少し壁から離して設置いただくことによって、仮に伸縮が起きたとしても壁にあたってしまうことがなく、より長くコルクマットをお使いいただけます。
またもしコルクマットの大きさがお部屋のサイズぴったりになってしまう場合は伸縮を考慮してカットするのもひとつの方法です。
(コルクマットのカットについては「コルクマットを上手にカットする秘訣(準備編)」「コルクマット綺麗なカットのコツと注意点(実践編)」にて詳しくご紹介しています。)
適度に換気をする

次にお勧めの対策法は換気。
定期的に部屋の換気をしますと、湿気が籠りきりの部屋に比べて伸縮が軽減されます。
また、コルクマットが少し伸縮しているように感じたら風通しの良い場所に1日程度置くことでコルクの中の水分が発散され伸縮を整える効果があります。
ちなみに、コルクはカビが生えにくい素材ではありますが、湿気が著しく環境で長時間仕様しますとカビが生えてしまうこともございます。風通しの良い場所で水分を発散することでそういったカビ発生のリスクも軽減されるので一石二鳥です!
湿気が多いこの時期、意識的に換気を行っていきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
コルクの特徴である「伸縮」が湿気と大きく関係していたとは驚きですよね。
湿気に備えて正しく対策をとることがコルクマットを長く使用していく上でとても大切です。ぜひ参考にしてみてください。
それでは今日はこのへんで。
また次回更新でお会いしましょう。